七色

感じることを怠けないように。

「Ashes and Snow」
ノマディック美術館@お台場。グレゴリー・コルベール展。
薄曇りで細い雨が降る中、お台場まで出向いて観てきた。コンテナと布でできてる建物がとにかくすごく良かった。わたしはもともと箱に弱い方だけど、それを差し引いてもあの建物はいい。旅をする美術館てコンセプトもいい。

展示物は、何かを感じないことがむずかしい感じ。ここしばらく「言葉にならない」ってことを考えてるけど、わたしはそれを言葉にしないことでしか表せないけど(それは何も表せてないことは百も承知で)、ああこれはまさしく「言葉にならない」だなあと思った。言葉で語るのはもう絶対に違う。だからってちっともあやふやじゃなくて、確かなものが圧倒的な存在感でそこにある。きれいとか神秘的とかエロスとか思いつく単語は幾つもあるし、それっぽく語ることもきっとできるけど、そんなの要らない。面白かったなー。行って良かった。好き嫌いはともかく。

写真と動画が展示してあったけど、個人的には写真だけの方が好みだった。動画は強すぎて負けちゃうから。(負けたから。) わたしは水がこわいので水関係の動画は逃げだしたいきもちをこらえて見続けてて、それがけっこう疲れたのかも。目逸らせないんだもん…。鳥と女性はもう何度でも観たい。風をはらんで衣服がばたばたとなびくのとか、くるくる踊り続ける女性とか、低く飛ぶ鳥とか、もうそれだけでぐっとくる。

難を言えば、音質が悪かったのと空調がさむすぎるのがちょっと…! あんなに寒くなければもっと中にいたのに。

全体。↓

中はこんな感じ。↓
 
話には聞いてたけど、ショップはほんとうに笑っちゃうほど強気の値段設定だった。350万の写真集もホントにあった。うわあー。でも値引き販売してる写真集もあって、スタッフさんが声を張り上げて宣伝してて、そこだけドラッグストアくさくて可笑しかった。強気ならぜんぶ強気でいこうぜ!


夕暮れ時の観覧車はうつくしい。乗りたかったなあ。お台場は長居したい場所じゃないので(海辺の埋め立て地…)、さっさと移動しちゃったけど。