七色

感じることを怠けないように。

解剖学教室へようこそ (ちくま文庫)

解剖学教室へようこそ (ちくま文庫)

中高生向けに書かれたもので、読みやすいけど、内容は深い。この本欲しいなあ。古本屋で見つけたら買おう。

完訳 クルイロフ寓話集 (岩波文庫)

完訳 クルイロフ寓話集 (岩波文庫)

これ面白かった! どれも短編で、短いものは数行くらいだけど、言いたいことがハッキリしてて辛辣極まりない。訳は散文調だけど原文は詩の形式だそうで、ぜひ音で聞いてみたい。寓話が「教訓または諷刺を含めたたとえ話」という意味だということを初めてはっきり理解した。登場する動物の性格づけはわかりやすくて、狐や狼はずる賢く、蛇は陰険で、驢馬はばかでうぬぼれや、ライオンはえらくて王様、うぐいすは歌が上手く性格も可愛く、蜂は働き者で、鷲や鷹はかっこいい。気になってた「熊の親切」は、余計なお世話どころか凄まじく恐ろしかった。蝿を払おうとして友だちの頭を思いっ切り岩でかち割っていた。

バガボンド(31)(モーニングKC)

バガボンド(31)(モーニングKC)

なんか、なんか、なんか、面白いんだけど、うーーん、これが宗矩なんかが頑張ってた、戦国に近い江戸初期の話で、その頃の武士達がどうだったのか? ってことをほんのちょっとでも頭に入れておかないと、読んでてすごいもやもやする気がする。あくまであの時代の武士達の話だよなー。70人斬らないとそんなこともわからないのか?って思っちゃったら終わるもんな。むむむ。そうじゃなくてーってとこのフォローが作品の中にあんまりないからもやもやするのかなー。でも武蔵は、上から見てどうにかしようってするんじゃなく、下から這いのぼってくところに意味があるんだろうしな。俯瞰的視点はなくて当然だよな。むむむ。原作もいずれ読んでみたい。