アンテナ
- アーティスト: くるり,岸田繁
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 2004/03/10
- メディア: CD
- 購入: 2人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (316件) を見る
スーベニアを聞き飽きないために、挟んでかけてるうちの1枚。
買ったのは去年の暑い時期で、ちょっと聴いて夏に聴いてしまったことを後悔した。これは冬に出会うべきアルバムだった。…明らかに冬を歌った曲はそんなに入ってないんだけど。
「ペーパー侍 冬の泉越える歪み」(Morning Paper)
「さよならぼくの小さな家族 いちご畑でまた会おう」(Race)
「雨漏りの街 実は桃源郷 鈍色の森 夢とかくれんぼ」(花の水鉄砲)
なんか暗いんだ。冬の暗さなんだ。日なたと日陰がきっぱり分かれた夏の暗さじゃなくて、どこにいても寒気がしみ込んでくるような冬の暗さ。人工的に無理やり暗いんでもなくて、自然現象としての普通の暗さ。だから嫌じゃなく、その暗さを楽しめる。都会の冬の空みたい。晴れても曇っても雨が降っても、朝でも昼でも夕方でもなんか薄暗い、っていう。
私は冬が好きなので、このアルバムは好き。でも多分暑い時期には聴かない。乾いてほこりっぽい冬の空を思って切なくなるから。