七色

感じることを怠けないように。

 アンテナ

アンテナ

アンテナ

スーベニアを聞き飽きないために、挟んでかけてるうちの1枚。

買ったのは去年の暑い時期で、ちょっと聴いて夏に聴いてしまったことを後悔した。これは冬に出会うべきアルバムだった。…明らかに冬を歌った曲はそんなに入ってないんだけど。

「ペーパー侍 冬の泉越える歪み」(Morning Paper)

「さよならぼくの小さな家族 いちご畑でまた会おう」(Race)

「雨漏りの街 実は桃源郷 鈍色の森 夢とかくれんぼ」(花の水鉄砲)

なんか暗いんだ。冬の暗さなんだ。日なたと日陰がきっぱり分かれた夏の暗さじゃなくて、どこにいても寒気がしみ込んでくるような冬の暗さ。人工的に無理やり暗いんでもなくて、自然現象としての普通の暗さ。だから嫌じゃなく、その暗さを楽しめる。都会の冬の空みたい。晴れても曇っても雨が降っても、朝でも昼でも夕方でもなんか薄暗い、っていう。

私は冬が好きなので、このアルバムは好き。でも多分暑い時期には聴かない。乾いてほこりっぽい冬の空を思って切なくなるから。