七色

感じることを怠けないように。

 その場所

北野天満宮






足りなくてもっともっとまだまだずっといたいと思って、でも帰ってきて画像を観ていたら、これ以上何を望むの? と思った。よくばりすぎる。でも足りない。ひとと一緒に観るのも楽しくてわくわくしてすてきだけど、此処の梅は寒くて雪がぱらついててかじかむ手で傘の柄を握りしめながら、ひとりでじいっと見つめるのが正解とも思う。最初がそうだったからかなー。どこか心細く感じてるからだの中に、咲き誇る花の姿と香りがしみこむようにはいってくる。どれだけそこにいても、決して満たされはしない。しあわせでしあわせでどうしようもなくても、さみしいままの、あのかんじ。何年か前にはじめて行ったときからずっと片想いの場所で、時間で、季節。これから先もずっと一生片想いのままだと思う。

自分で撮った写真をみてても、そのときそこにいた自分がうらやましくて仕方ない。嫉妬でしにそう! 次はまた来年かなあ。毎年毎年自分をちょっとずつあそこに埋めてきて、何十年後かにはそれでぜんぶよってことになればいいのに。