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愚か者死すべし

新・沢崎シリーズ1作目！ 三日男爵とか警察内部のアレとか犯人カップルとか、あちこちかなり強引だったけれど、携帯電話の普及にも禁煙の波にも引きこもり青年にも動じず、中古のブルーバードに乗って両切りのピースを吸う探偵は相変わらずで嬉しかった。錦織警部と橋爪の兄貴に会えなかったのは残念〜〜。でもふたりともちゃんと存命だったので良し。前に、たしか「私が殺した少女」で、「子どもの前で暴力を振るわせないでくれ」とか言ってた相良（ヤクザ）は、今回も「沢崎、おまえはいままでおれに嘘をついたことはない」とか言って、沢崎の言う通りに携帯電話を貸してくれて、沢崎（携帯の操作ができない）の代わりに電話をかけてくれたりして、いい感じだった。

私は攻撃的なハンマーを手に取ったが、考えなおして防禦的なモンキー・レンチを選んだ。あとで考えると、モンキー・レンチのどこが防禦的なのかうまく説明できないのだが、そのときはたしかにそう思えたのだった。

そんな防禦的なモンキー・レンチ↓

トップ(TOP) 薄型軽量ワイドモンキレンチ エコワイド HY-30

防御的かなあ……？ 刃物を受け止められそうなとこが？？ でも、このとき相手が持ってる（と思しき）ものは拳銃でしたが沢崎さん。

しかし、これでエッセイ以外は全部読んでしまった。デビュー以来22年で長編4作、短編集1冊、エッセイ1冊(文庫化にあたり2分冊化)ってほんとうに寡作な作家だなあ。これからはわたしも待つ身なわけです。2008年発行予定だった新刊が年内には出るといいな。

Landreaall 13 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

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