七色

感じることを怠けないように。

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 I 闘蛇編

この前アニメをちょろっと見てしまって気になっていたので、借りてみる。1巻はまだまだ導入部分だなあ。てか、アニメ(総集編ぽいやつだった)でほとんど見てしまった辺りだった。続きは気になるけど、2巻はともかく3、4巻は予約者数が凄まじいことになってて、最後まで読めるのはまだまだ先らしい。
獣と人、自然と都市化っていうのはくり返しくり返し語られているテーマだけど、答えはない。答えは出せなくていいんじゃないか、ただ考え続けたり、迷い続けたりすればいいんじゃないか、と思うから、わたしはもののけ姫が宮崎作品で一番好きなんだろうなあ。ヤックルが可愛いからだけじゃなく。


死の壁 (新潮新書)

死の壁 (新潮新書)

個人的にはね、空も見ず花も見ず、虫や猫やひとにはふれず、汚物になんかもちろんさわらず、暑さも寒さも雨も雪も朝も夜も嫌って、頭の中で考えること、画面やモニタやノートや本の中にあることだけを全てと思って、身体は頭が支配してるんだって信じて、この都市で生きていくことは、そんなに珍しいことでも、不幸なことでもない気がするんだ。ときどき生き物に手を伸ばしてさわってみたって、炎天下をだらだらと汗をかいて歩いてみたって、たまに走って筋肉痛になったって、そっちが現実で、空調の効いた清潔な室内がつくりもの、不自然なもの、って、実感するのは難しいと思う。人の死もそうかな?

ただ、わたしは、頭だけで生きてくことは、この都市で生きるのにしても、随分と不自由で面倒なことだったなって今は思う。身体を使って生きてるんだってことを忘れてると、やっぱり大変だったし、つまらなかったよ。向こう側に行ってしまうのが可能なんだとしても、それはしたくない。

まとまんねー。