七色

感じることを怠けないように。

「三十歳までなんか生きるな」と思っていた

「三十歳までなんか生きるな」と思っていた

保坂さんのエッセイひさびさに読んだ。相変わらずだなー、、。このひとの書いたものを読むと、言葉の持つ力がまざまざとよみがえってくるのを感じる。今はアウトプットよりインプットを大事にしたいけど、この先自分がなにかを伝えたい、表したいと思ったら、その手段は言葉以外にないだろうなあきっと。その不可能さを知りつつ、それでも言葉でなくちゃ語れないものを信じて、苦しみ、探し続ける。それが作家であると、わたしも思っています。うん。

たいそうシンプルな、この装丁は良い。好きだ。あと、この本を読んで初めて知ったけど、保坂さんて1956年生まれなのね。ひとまわり上くらいかと思ってた。親世代に近いとは……! 驚いて、すこし納得。こんなふうにそのまんま年って取ってしまうものなんだな。ありあり。



Gad Sfortunato (EDGE COMIX)

Gad Sfortunato (EDGE COMIX)

1冊にまとまってるシリーズものなのに、雑誌で読み切りを読むような感じで読んでしまった。雰囲気でつるっと最後までいってしまうというか。この作者さんの作品は、そういう読み方しても仕方ないのに〜。活字ばっかり読んでると、漫画をうまく読めなくなる気がする。またタイミングが合いそうなときに読んでみよう。