勾玉三部作読みたし

西の善き魔女〈1〉セラフィールドの少女 (中公文庫)

家に文庫があったので、１巻から７巻＋外伝３（ノベルス）を読んでしまった。全体的に焦点がぶれちゃってるとこが残念。これ、フィリエルとルーンの恋愛もの（少女漫画的な）ってとこに主眼をおいてやり切ったら、もうちょっと面白かったんじゃないかなあ。女王国の設定は良いんだけど、女性の力を使って物語が動く具体的ヤマ場がほとんどないので、どうも説得力に欠けるし。せめて東の武王を攻略してほしかったー。あと姉妹姫の対立と和解に、もうちょっとエピソードがほしかった。

最後まで読んだのか覚えてないんだけど、いちおう再読でした。ノベルスのイラストがかなりすごかったので、個人的には文庫（挿絵なし）のが安心して読めた。デルフィニアは挿絵有りの方が好きなので、これはほんと好みの問題かも。