七色

感じることを怠けないように。

 着飾るのとおしゃれするのは違う

五月のワンピース以来、気づけば服を買ってない。(みてもない。) というかあのワンピ以前にお洋服を買ったのって……あれ、去年の夏か? え、ほんとに?? ちょっと愕然とする。(ゆにくろとかむじるしでねまきとかは買ったけどね。) 十年前や十五年前のワンピを平気で着てるのはまだいいとして、あたらしいもの、かわいいもの、いいなあと思うものにどんどん鈍感になるのは、良くない。秋物のお洋服は好きだったじゃないか! わくわくたのしくお洋服みたりしようよ。どっちかといえば着道楽だったはず! あのくしゅくしゅっとした首巻きとか、買おう…。ってあれなんか語尾が……。



自分自身にだんだん興味がなくなってた。ほしいもの、いきたい場所、なりたい姿、求めるもの。そんなの考えてたらやってられなかった。でも、ちょっと、取り戻さないとだめだなあ。自暴自棄になるのは簡単すぎる。みにくいひとにはなりたくない。できればフェアなひとでありたい。自分なんかどうでもいいって言っちゃうのは、フェアじゃないよ。すきなひと、だいじなひと、そばにいてくれるひと、今は遠いひと、彼らが幸せであればいいって思うのと同じくらい、自分が幸福であれって願うのは、むずかしいけど。


喪失を知ってる。今でも夢に見る。思い出せば泣く。痛い痛い記憶が、糧になるわけもないけど。でも、まずいものでも食べて食べて生き延びて、そうしていつか笑ってやる。って、ずっと思ってたんだよ。あのきもちが胸の底にずっとこびりついてて、捨てられない。……捨てられないなら、ずっと持っておけばいい。自分にそう言ってやり続けることはできるのかなあ? むずかしい。むずかしいけど、たとえば今。閉じるな、閉じるな、閉じるな。って、言ってやる。閉じるな。


あー、五十嵐さんの新譜がききたい。(出ろ!!!)