七色

感じることを怠けないように。

ゴッドファーザー PART III [DVD]

とうとう見終わった。面白かった…! 見る前はもっと派手でキャラクター性の強いマフィアアクション?みたいなものを想像してたけど、全然違ってた。舞台は派手だけど、ヒーローやヒロインはひとりもいなくて、描かれてるのはひとりの男(をメインとした周りの人々)の成功と苦悩と悲哀で、だからこそ地味に訴えかけてくるものがあるんだろうなあ。シーンのひとつひとつが絵みたいで、きらきらしくなく美しくて印象的だった。影が、濃い。歌劇場のシーンすごいどきどきしたよ。怖かった…。パート1の頃は添え物のようだった女性陣(ケイやコニー)の年の取り方も良かったな。出てくるジジイ共(大体マフィアのドン)も弱ぶってるくせに野心ばりばりで、だけど同時に年を取った者の悲哀もちゃんとあって、卑怯だったり弱かったりしてリアルだった。でもトムは?!! トムとマイケルの関係がどう転ぶのかパート1から楽しみにしてたのに…っ! それだけが異常に心残り。メアリーはそれほど美しくなくて良かった。髪多すぎでうらやましい。双子のボディガードも良かった。ああいうのやっぱりそばに置きたいよね…!


ロード・トゥ・パーディション (特別編) [DVD]

トム・ハンクスって苦手なんだよなあ。主演がトム・ハンクスというだけでなんだか話に入り込めない。だったら観るなと言う話なんだけど、そんな積極的に嫌いというわけじゃないし、話によると思うので観ちゃうんだよね。でもやっぱ駄目だった…。同じ感じでキアヌ・リーブスも駄目なのです。一体何に反応してるんだか自分でも不思議。お話は、ゴッドファーザーを観た直後なのも悪かったけど、1930年頃に見えない…! 古い家や景色は美しかった。冒頭の、主人公の少年(この子もマイケル)が雪の中自転車をこぎながら新聞売りしてるシーンが印象的だった。彼が車を運転してるとこも良かったな。あの時代の車って今で言うクラシックカー? 目が大きくてかわいい。追ってくる殺し屋が、もうちょっと地味ーに怖ければ良かったのに。(どこかで見た顔だと思ったらジュード・ロウだった。) あとルーニーの息子がもうちょっとキャラに深みがあれば良かった。結局ただの馬鹿息子で残念。全体的にちょっと軽い印象だった。


アンタッチャブル(通常版) [DVD]

主演が絵に描いたようなハンサムで、誰だこれ?と思ってたら、若かりし頃のケビン・コスナーだった。おお! ショーン・コネリーの窓際警察官はかっこよすぎる。老警察官と青二才の若者の組み合わせっていいよなあ。和久さん…! ロバート・デ・ニーロアル・カポネは、これも絵に描いたような悪役で憎たらしくて素敵だった。ゴッドファーザーパート3にもでてたアンディ・ガルシア(濃い)がだんだんかっこよく見えてくる不思議。(ERでジョージ・クルーニーがだんだんかっこよく見えてきた不思議に似てる。あの濃さに目が慣れてくるのかなあ。) 味方も敵もそれぞれキャラが立ってて、ストーリーも単純で、主人公は役人なのにケビン・コスナーですごい強くて美人の奥さんと子どもがいたりして、全員で意味もなく馬に乗ったりするサービスショットもあって、WJでも成功しそう。軽いことは軽いんだけど、わかりやすく楽しめた。ストーンはネスに惚れてたと思う。