七色

感じることを怠けないように。

 お前が消えて喜ぶものにお前のオールを任せるな

久々につけたテレビから聞こえてきて、うわ、と思って振り向いて確かめたらトキオで2度びっくりした。(スペシャでPVが流れてた。白シャツ+黒スーツでぐっしゃり濡れるのかっこいいな。)これ長瀬くんのドラマ主題歌…なのかな? 作詞作曲は中島みゆきさんなのね。道理で。


びっくりしたのは、小学生の頃に自分がすごい強く思ってたことと同じだったから。自分を陥れようとするもの、自分を悪意をもってみじめな状況に置き続けようとするもの、そんな自分にとってちっとも大切じゃない、全然好きじゃない、むしろ嫌いな相手に、自分の人生がねじ曲げられてしまうことを絶対に許せないと思ってた。なんかなつかしいなー。今でも、それはすごく許しがたいことだと思う。でも今は、無理にそこに立って戦い続けることはないんじゃないかとも思う。その場を退かないでぼろぼろになっても自分で戦い続けることで、やっぱりこちらにも傷はできるから。その傷は、頭を押さえつけられ、ひとの手によってみじめな状況に置かれた場合にできる傷と、どちらが深いか測ることはできない。やっぱり大きな傷だと思うから。……困難を甘受せよ、というわけじゃなく、逃げちゃえよ、ということです。逃げられない、と思わないでほしい。できればどんなときも。


まあもちろん絶対に退いちゃいけないときもある。でも、そんな正念場は人生にそう何度もない。トキオの歌は大人の歌だけど、子どもは逃げてもいいんだよ。そこはきみの唯一の場所なんかじゃない。もし、現実にはどうしようもなく唯一の場所なんだとしても、そうじゃないって言いたい。……8月の終わりはどうしてもそういう気分になるね。はあ。昔はわたしにも9月は戦わなきゃいけない相手だった。今は大好きな秋冬に続く道です。どんな子にもいつかすてきな季節がめぐればいい。そのときまで心がなるべく枯れないといい。ほんとうに、心からそう思う。