七色

感じることを怠けないように。

バルサの食卓 (新潮文庫)

バルサの食卓 (新潮文庫)

獣の奏者 (3)探求編

獣の奏者 (3)探求編

獣の奏者 (4)完結編

獣の奏者 (4)完結編

食卓すごい面白かったですU亭さん! これは欲しい。ちょっと作ってみたい。こういうのを読むと、自分がたべることにあんまり興味がないのはつまらないことかもしれぬ、とつくづくと思う。食べるのが好きじゃないなんて可哀相ねえとか、それは生きる楽しみをひとつ放棄しているよとか、上から見られて同情されるのは好きではないけど(たくさん食べるのが苦手なだけなんだが)、たしかに食にもりもりと興味があるほうが人として上かもしれないなー…。食べることっていちばんひとの共感を得やすい部分で、そこをないがしろにするのは、書き手としては途方もなくマイナスなのかも。

獣の奏者の完結編は、やっぱりとは思ったけどそういう結末か…と。もうすこし違う終わりを迎えるのかなあと期待してしまった。うーん。でもこれは結末よりも過程を読む物語かなあ。存在しない答えを探してもがき続け、それを次の世代に引き継いでゆくという。ただ、あのラストには、もっとはやくに王獣と闘蛇が戦うと何が起きるかわかっていたら、エリンはそれをしなかったのか? という疑問が残る。うーん。もうちょっと経ってから、1巻からまとめて読み返してみたいかも。あと、この話って対象年齢幾つからなんだろう。交合交合とやたらに出てくるので、中学生くらいが読むとどんな感想なんだろうと気になってしまった。