七色

感じることを怠けないように。

 梅は夜の花

祖母宅の庭の梅。祖母の家のある辺りは割と土地があまってるおうちが多くて、すごく無造作にあちこちに梅が植わってるので、幸せだったーー。夜、バス停まで暗い道を歩いてると、そこら中から梅の香りがただよってきて、たらたら喋りながら、早足で歩きながらだったけど、ああほんとうにまたこの季節が来たんだ、この季節にいるんだ、ってことをすごく実感した。冬の終わりとか、春のはじまりとかじゃない、わたしにはもうどうしようもなく「季節」だなあ。

好きじゃ足りない。その中にいる感じ。一生であと何回みられるだろうって毎年思ってる。この時期にひとつ年を取ってるのかもなって思う。