七色

感じることを怠けないように。

 ぐりが青い子

ぐりとぐらとなかまたち 山脇百合子絵本原画展」
http://www.uam.urawa.saitama.jp/tenran.htm


地元でやってた美術展。(地元なのに)お誘いいただいて観てきた。すごく良かったです。作品も豊富だったし、会場もひろびろとしてたし、小さい子がいっぱいいるから適度にさわがしくて、でも気が散るほどでもなくて。会場内のあちこちに椅子と絵本が置いてあって、展示されてる原画のつかわれた本を実際に読めるようになってるのも嬉しかった。(しばらく座って読んでると寒くなっちゃうけど。) 原画も作品も派手な力強さはないけど、でも、すごく強かったなあ。会場内でも小さい子がかじりついて読んでた。時間が経っても、時代が移り変わっても、ひとの身体やこころってのはそう簡単にはかわらなくて、……普遍的とはきっといえないけど、子どものかなしみやよろこびやとまどいは、昔と同じように今も、未来も、あたらしくくり返されるんだろう。子どもはずっと子どもで、ぐりとぐらはずうっと子どもたちに寄り添ってくれる。あたらしくはない。でもけっしてふるくはならない。そういう世界だった。


頭でっかちなオトナになってしまったから、今はどうしてもびかびかぎらぎらきらきらしたものに目も心も奪われがちだけど、こういうものに埋もれた幼児期を過ごしたのは、ありがたいと思うなあ。びかびかぎらぎらするのは、ほんとオトナになってからで十分だよ。。。