七色

感じることを怠けないように。

泥をかぶる勇気なんてなくていい。思ってるのに苛つくのはなんでなのかな。たいしたことないって笑うひとが今でも好きなんだろうか。きれいなものだってちゃんと好き。なのにさわるのは今も怖いまま。

手癖で雑に引かれた線を、踏み越えられるのはいやで、でも遠くへ行って見えなくなるのもいやで、そんな自分に苛々する。あきらめるのも受け入れるのもむずかしい。……こわいのに手をのばしたくなる。ふれてみたくなる。そんなばかな習性はずっと嫌いじゃないんだ。ほんとうに、たちが悪い。