七色

感じることを怠けないように。

お墓参りに行ってきたり。生きてたら幾つだろう。そんな話をすることにほとんど意味はないけど、だれもふしぎそうにはしない。そのひとがいた頃。いなくなってからのこと。時々、こんなふうにかみしめる。さびしいとは全然ちがう、とても静かなきもち。死んでしまったひとの冷たさに似てる。……生きてるっていうのは、それだけで熱い、やかましいこと。うるさいのも仕方ないなあ。

それにしても5月に死ぬってのはいい。お参りにも法事にもいい時期。(祖父は4月にうまれて5月に亡くなってる。ちょっとうらやましい。)(祖父の命日なのでお墓参りだった。) 真夏に生まれて真夏に死ぬのはいやだー。でも苦手な季節に死んじゃうことが多いらしいので、わたしは危ない。8月の真昼に親しい人に喪服を着せるなんて切なすぎる。気をつけなくちゃ。まあ第一希望は11月なんだけども。