七色

感じることを怠けないように。

むかし、すれ違いざま「30分3万でどう?」って知らないおじさんに一万円札を見せられたことがある。話題が変なナンパネタだったので、ふと思い出して言ってみたら、場の全員に驚かれて、こっちがちょっと驚いた。場所は繁華街でもなんでもなく、時間もたぶん夕方くらいで、わたしは歯医者に向かう途中だったんだけど。つうかもう10年近く昔の話だけど。……今思えば、確かに高いよなあ(笑)。その後は完全無視して歯医者に向かったわけだけど。あれ行く先が歯医者で良かったよなー。ついてはこれないもん。


そういう意味での商品価値は、当時の自分にあったのかは知らないけど、確実に今のわたしにはないわけで、それはすごい、良かったなあと思う。それだけでもうじゅうぶん、今の方が生きやすい。……きたなくはなりたくないんだけどね。でも若いのって生きにくいから。昔わたしは必要以上にとげとげしてたけど(疑わしきは罰せよの精神で)、あれは必要があってああしてたのかもしれないなあ。おそろしいものがたくさんあって、その一部はほんとうにおそろしいものだったんだろうから。……だからといって今ぼんやりしてていいという話でもないけど。冬の夜道ってだいすきだ。あぶない。


こんな話の横にごめん。画像は友だちの部屋の前に生えてたピラカンサ。名前をはじめておぼえた。