七色

感じることを怠けないように。

広い普通の心くれないか

Syrup16g presents "UP TO THE WORLD #2"
2006年8月2日(水) @ Shibuya-AX


久しぶりにシロップのライブ。体調は万全とは言えなかったけど、すんごい楽しかった! 「世界が変わるように」「みんながいい子になりますように」ってMCから「(I can't)Change the world」に入ったとき、なんでかとても嬉しかった。世界を変えようと思って世界を変えようって歌う人より、世界を変えようと思っても、自分には無理だなーって歌う人の方が好きだ。一緒に行った初シロップライブの友だちが、「もっと閉じてるのかと思ってたけど、開いてた」ってびっくりしてて、言い得て妙だなあと思った。


歌ってる内容がどんなに閉塞感のある、マイナスに思えるものでも、表現するということ、それを歌って発するということは、あくまでポジティブな、プラスのことなんだ。シロップのライブに参加したとき、ものすごく強くそれを思う。表現すること、何かを発するということ、それをきちんと希望に思える。すごく心強くて、わー!ってなる。わたしはそれをライブというものに固有なものかと思ってたけど、もしかしたらそれはシロップに固有なものなのかもしれない。(確かに×××は閉じてたもんね。)


世界は変わらない。みんなはいい子にならない。だけど、世界は変えられないよって歌うことは希望なんだ。歌う彼らを見ることも、わたしたちには希望なんだ。うまく説明できないけど、それってとてもとてもスペシャルなことだ。


最後の最後、アンコールに応えてやってくれた「ハピネス」はすっごい良かった。じんとした。欲を言えば、五十嵐さんもっとギター弾いてほしかったなあ。バンドマンはやせてても腕にしっかり筋肉がついてて、Tシャツの袖から伸びたその腕がギターを弾いてるのを見るのがとても好きだ。五十嵐さんは最初はシャツを着てくれてる方が嬉しいけど。(最初シャツを着てて、アンコールの時Tシャツに着替えてた。) ライブ後、ボタンもひとつ外してても良かったのになあ、と言ったら友だちに笑われた。